大阪ヘルスケアビジネスコンテストで「大阪シティ信用金庫賞」を受賞しました

このたび、株式会社HICSSは「大阪ヘルスケアビジネスコンテスト」にて 大阪シティ信用金庫賞 を受賞いたしました。
優秀賞ではありませんが、会場での他社の発表レベルが非常に高く、社会課題に真正面から挑む多くの企業が集う中で、当社の取り組みを評価いただけたことを大変光栄に感じております。

今回の出場を通して、介護・福祉業界に対する社会的な期待の高まり、また各社が持つ多様なアプローチに改めて刺激を受け、今後の事業成長に向けて強い推進力となりました。

1.コンテスト参加の背景

介護・福祉の現場では、慢性的な人材不足と離職率の高さが深刻な課題となっています。大阪府は全国比較でも離職率が高い地域であり、現場からは
「採用してもすぐ辞めてしまう」
「負担が大きく、管理職も疲弊している」
といった声が多く上がっています。

HICSSは、この“離職の連鎖”を断ち切り、現場が安心して働ける環境をつくるために、「ストレスチェック × 離職リスク予測 × E-learning × LINE相談」を組み合わせた 人材定着DXプラットフォーム を開発してきました。

今回のコンテスト出場は、私たちの取り組みをより多くの医療・介護関係者に届けるチャンスになると考えて応募したものです。

2.当日の雰囲気と、他社の発表レベルの高さ

コンテスト当日は、会場全体が熱量に包まれ、多種多様なヘルスケア企業が革新的なアイデアを発表されていました。

医療DX、地域包括ケア、予防医療、リハビリテーション支援など、どの企業も綿密なデータと実証を基にした提案で、まさに「大阪のヘルスケア産業の未来を体感できる場」でした。

正直に言えば、他社のレベルの高さに圧倒される場面も多々ありました。
その中で、当社の“介護の人材定着”という泥臭くも本質的なテーマに、審査員の皆さまからポジティブな評価をいただけたことは、非常に励みとなりました。

3.HICSSが行った発表のダイジェスト

ここからは、当日行った発表内容をダイジェストでご紹介します。

■(1)介護業界の現状と課題

・大阪は「勤続1年未満の離職率 約42.8%」と極めて高い水準
・採用コストが高騰し、紹介会社経由では一人あたり80万円以上かかるケースも
・“採用したのに定着しない”という悪循環が続き、生産性が上がらない

こうした背景のもと、介護業界に必要なのは 「採用ではなく定着で勝つ」 という新しい視点であると説明しました。

■(2)解決策:人材定着DXプラットフォーム

HICSSは、以下4つをワンストップで提供する仕組みを発表しました。

ストレスチェック+離職リスク予測
年2回の法定チェックに加え、心理+身体+幸福度など多角的指標で離職リスクを算出。

データ分析+経営改善レポート
職種別・部署別でどこに課題があるか可視化し、経営者に改善ポイントをレコメンド。

E-learningによる人材育成
法定研修・階層別研修を自動化し、管理者の育成コストを削減。

LINE相談支援
心理専門職や理学療法士が匿名相談を受け、早期離職を防ぐ。

単なるストレスチェックではなく、
“経験と勘をデータに置き換える”
ことで 離職予防につながる打ち手を見える化する 仕組みであることを解説しました。

■(3)導入法人の成果

大阪の1000名規模法人の事例では、
・管理職教育
・専門部署の設置
・訪問面談
・人事制度改定
など、当社のデータ分析を起点にした施策により離職率が大幅に改善したことを紹介。

「離職率10%以下、生産性10%向上」を実現する標準インフラを目指すビジョンをお話ししました。

4.これからのHICSS

今回の受賞はゴールではなく、むしろスタートです。

私たちは「働く人の幸せと利用者の安心」を両立するために、これからも
・データ分析の深化
・離職リスクモデルの精度向上
・E-learningコンテンツの拡充
・LINE相談の体制強化
など、サービスを磨き続けてまいります。

今後も、介護・医療・福祉の業界に貢献できるよう一層努力してまいります。

引き続き、HICSSをどうぞよろしくお願いいたします。

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