介護職の離職改善・復職支援に向けた有効な対策
介護職の定着率・復職率アップ!メンタルヘルス対策とキャリアカウンセリングについて
介護職の離職改善策として、メンタルヘルス対策やキャリアカウンセリングの活用が有効です。これらの対策を講じることで介護職の離職率低下や業務効率化を図れたり、具体的なキャリアプランを設計できるようになります。
介護職の離職防止・改善に向けたメンタルヘルス対策
離職する可能性が高い人の特徴
介護業界は、人手不足により1人あたりの業務量が多く、肉体的・精神的な負担からストレスがたまりやすいといえます。そのため、ストレスに上手く対処できない方は離職してしまう可能性があります。
具体的な特徴は、以下のとおりです。
- ストレスをため込みやすい性格の人
- 自分のペースで働きたい人
- 愚痴や不満が多い人
- 人とのコミュニケーションが苦手な人
介護職の離職防止に向けたメンタルヘルス対策
一次予防:メンタルヘルス不調の未然防止
介護職の離職防止のためには、ストレスがたまる前から対策を講じることが大切です。具体的には以下の対策が考えられます。
- メンタルヘルス研修の実施
- 相談窓口の設置(専門家による面談相談など)
- 休憩室の設置や有給休暇取得の促進など、リフレッシュの機会を確保する
- 人員の適正配置や業務の見直しによる過重労働の防止
- ラインケア、パワハラ対策
職場環境を整備し、従業員が心身ともに健康で過ごせるよう配慮することで、メンタルヘルス不調に陥るリスクを低減できます。管理職や人事担当者には、日頃から従業員の様子を見守り、必要な支援を適切に行うことが求められます。
二次予防:メンタルヘルス不調の早期発見
離職の予防策・解決策として、職場では従業員一人ひとりの状況を注視し、ストレスの兆候を早期に発見することが重要です。
そのためには、以下のような取り組みが有効です。
- 定期健康診断
- 定期的な面談やストレスチェック
- メンタル不調者の発見と対応のための研修
- 産業医や専門家によるカウンセリング体制の整備
不調を早期発見することでメンタル不調の重症化を防ぎ、離職を回避できる可能性が高まります。また、メンタル不調の傾向がある従業員に対しては、作業負荷の軽減や別の業務への異動、休職や療養の機会など、心身の状態に合わせた対策を講じる必要があります。
三次予防:職場復帰支援
メンタルヘルス不調により、休職した従業員の職場復帰支援は重要です。復帰プログラムを作成し、本人の状況に応じた段階的な業務指示や、職場環境の調整などを行います。
具体的な対応は以下のとおりです。
- 医療機関や産業保健スタッフと連携し、本人の症状や制約を把握
- 上司や人事部門と本人の希望を共有し、業務内容や勤務形態を調整
- 職場復帰前に業務シミュレーションを実施
- 職場復帰後は定期的に面談を行い、フォローアップ
このように、本人と職場の双方で適切なサポートを行うことが、円滑な職場復帰につながります。
メンタルヘルス対策のメリット
生産性低下の抑止
ストレスや心の不調は、集中力や判断力の低下を招き、業務の効率を下げる要因となります。職場でのメンタルヘルス対策を導入することで、従業員が適切なサポートを受け、ストレスを軽減できる環境が整います。その結果、仕事に対する意欲や集中力が維持され、生産性の低下を抑止できます。
業務の効率化
メンタルヘルス対策を講じることで、従業員が心身ともに健康な状態で業務に取り組めるようになります。これにより、ミスやトラブルが減り、業務の効率化・生産性の向上につながります。
離職率低下、定着率・復職率の向上
メンタルヘルス対策が充実している職場は、従業員にとって働きやすい環境を提供する要素の一つです。働きやすい環境は、従業員の満足度が向上し、離職率低下および従業員の定着率向上につながりやすくなります。
三次予防に有効!キャリアカウンセリングを活用した職場復帰支援
介護職のメンタルヘルス対策において、三次予防は離職率の低下に重要な役割を果たします。
上記でご紹介したとおり、三次予防とはすでにメンタルヘルス不調となった労働者の職場復帰を支援し、再発を防止する取り組みのことです。キャリアカウンセリングを活用することで、効果的な職場復帰支援が可能となります。
キャリアカウンセリングの基本概念
キャリアカウンセリングとは、個人のキャリア形成や職業選択などに関する相談に応じ、助言や情報提供を行う専門的な支援活動です。
介護職においてキャリアカウンセリングを活用するメリット
精神的な不安の軽減
介護職は肉体的・精神的に負担が大きい仕事であり、ストレスや不安を感じることが多いです。キャリアカウンセリングを提供することで、専門家のアドバイスやサポートを受けながら従業員が抱える不安や悩みを軽減できます。これにより、心の安定を図るとともに仕事に対するモチベーションの向上を図れます。
自己理解の促進
従業員は、カウンセリングを通じて自分の強みや弱み、価値観などを深く理解できます。自己理解が進むことで、自己成長やキャリアアップのための具体的な目標設定が可能となります。
労働環境や業務についての理解の促進
キャリアカウンセリングでは、介護職の労働環境や業務内容について客観的に見つめ直す機会を提供します。これにより、事業所において自分がなすべきことや存在意義について理解が深まります。
キャリアプランの作成や人生設計の構築
キャリアプランや将来的な人生設計を立てられることも、従業員にとって大きなメリットです。長期的な視点でキャリアを考えることで、将来の目標や夢を明確にし、それに向かって計画的に行動することができます。
離職改善・組織に合った人材育成
従業員が現在の仕事に課題や悩みを感じて転職を考えていても、自身のキャリアビジョンを深く理解することで、現在の職場の新たな価値や可能性に気づくことがあります。その結果、継続して取り組むという考えに転換でき、離職防止につながることもあります。
また、研修や再学習の機会を提供することで、従業員が望むキャリアを形成しやすくなり、組織に適した人材育成が実現します。
介護職におけるキャリアカウンセリングの活用は、個人と組織の双方に多大なメリットをもたらします。三次予防の一環として積極的に取り入れることで、より健全で生産性の高い職場環境の構築が期待できます。
メンタルヘルス対策とキャリアカウンセリングの活用で定着率向上を図ろう!
介護職の離職改善策として、メンタルヘルス対策が有効です。また、キャリアカウンセリングを活用することで、従業員の定着率・復職率の向上が期待できます。
また弊社の特徴として生産性向上を目的とする『介護DX研修』を管理者様対象に実施しております。
ウェルカイゴでは、介護職に特化した離職防止・改善をサポートさせていただきます。従来のストレスチェックに「身体的」「社会的」な要素を加え、多角的な視点から詳細に集団分析し、事業所の長所・短所を見える化します。介護業界における職場環境改善や離職改善をお考えの際は、お気軽にご相談ください。
COMPANY
介護職に特化した離職改善のサポートはウェルカイゴ
会社名 | 株式会社HICSS |
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