【介護職の離職改善】よくある離職の理由と具体的な改善策

介護職での離職の理由と具体的な改善策とは?

介護職の離職理由の上位は、上司や同僚などの人間関係のトラブルです。離職改善策として、一体感のある組織づくり・コミュニケーションの活性化・労働環境の改善・メンタルヘルスケアの充実などが挙げられます。

介護職でよくある離職理由

介護職でよくある離職理由

人間関係のトラブル

介護職の離職理由の上位に挙げられるのは、人間関係のトラブルです。

具体的には、以下のような理由から人間関係に難しさを感じているようです。

上司や先輩に対して
  • 威圧的な態度
  • 気分の浮き沈みが激しい
  • 指示に一貫性がない
  • 評価が公平でない など
同僚や後輩に対して
  • 不平不満が多い
  • 自分の意見に固執する
  • 仕事への取り組み姿勢に問題がある など

人間関係トラブルの要因は多岐にわたり、コミュニケーション不足がその背景にあると考えられます。

労働環境・労働条件への不満

介護職員の離職理由として代表的な要因は、労働環境や労働条件への不満です。介護現場では以下のような課題があります。

  • 長時間労働
  • 夜勤や残業の多さ
  • 有給休暇の取得困難
  • 給与水準の低さ
  • メンタルヘルス不調

このような過酷な労働環境が、介護職員の身体的・精神的負荷を高め、離職につながっています。適正な労働時間管理と賃金水準の改善、メンタルヘルスケアの充実などが求められます。

介護職の離職防止への取り組み

介護職の離職防止への取り組み

組織風土・理念の浸透

一体感のある組織づくり

介護事業所で一体感のある組織を作るためには、理念の浸透が不可欠です。理念を全職員で共有するためには、OJT研修などで新人職員に対して繰り返し伝えていく必要があります。

また、月1回程度の頻度で、理念の意味や実践方法を話し合う場を設けることで、全職員で理解を深められます。

コミュニケーションの活性化

介護現場におけるコミュニケーション不足は、人間関係の悪化に直結します。そのため、職員同士のコミュニケーションを活性化させることが重要です。

具体的な取り組みとしては、以下が挙げられます。

  • 情報共有の場の設置(朝夕の申し送り会や定例会議など)
  • コミュニケーションの活性化(コミュニケーションスキル向上の研修など)
  • 上長と現場職員との距離を縮める取り組み(食事会や現場体験など)

職員同士が相互理解を深め、風通しの良い職場環境を作ることで、人間関係の改善が期待できます。現場リーダーによる日常的な声掛けや面談の機会を設けることで、モチベーションの維持にも努められるでしょう。

さらに、交流会やレクリエーション活動の開催も、コミュニケーションの活性化につながります。業務外での交流を通して互いのことをよく理解し合えるようになれば、人間関係の改善につながるでしょう。

労働環境の改善

適正な人員配置、賃金アップ

介護職の労働環境改善には、適正な人員配置と賃金アップが不可欠です。現状、多くの介護事業所で慢性的な人手不足に悩まされています。

介護労働安定センターの調査によると、2023年度の介護職員の平均離職率は13.1%にも上ります。離職の大きな要因は、人間関係の問題(34.3%)・事業所の理念や運営のあり方への不満(26.3%)・賃金が低い(16.6%)などです。

そこで重要となるのが、適正な人員配置による労働時間の適正化と、賃金の引き上げです。これにより、離職を防ぎ、より良い労働環境を実現できます。

参考:令和5年度(2023年度)介護労働実態調査

メンタルヘルスケアの充実

介護職のメンタルヘルス対策としては、ストレスチェックやカウンセリングの実施、産業医との連携などが有効です。メンタルヘルスに関する研修の実施や、メンタルヘルス不調者への適切な対応も重要です。

さらに、従業員一人ひとりの課題を把握し、個別の支援計画を立てることで、より実効性の高いメンタルヘルス対策を講じることができます。組織的かつ個別のアプローチを通じて、介護職のメンタルヘルスケアに取り組むことが求められています。

研修制度の充実

介護職員の離職防止には、スキルアップの機会を設けることが重要です。定期的に研修を実施し、介護の専門知識や技術を身につける場を提供することで、モチベーションの維持・向上が期待できます。

研修の実施にあたり、キャリアに合わせた体系的な研修制度を整備し、研修が形骸化しないような工夫と見直しを継続的に行うことが求められます。

介護職の離職問題は深刻で、その改善には専門的な対策が求められます。外部の専門家であるコンサルタントに依頼することで、客観的な視点から問題の本質を捉え、具体的な離職改善策を立案・実行できます。

介護職の離職改善に向けて健康チェック分析・コンサルを受けるならウェルカイゴ

介護職の離職防止には、組織の理念や風土を浸透させ、一体感のある組織づくりとコミュニケーションの活性化に取り組むことが重要です。また、適正な人員配置と賃金アップ、メンタルヘルスケアの充実による労働環境改善も欠かせません。

加えて、研修制度の充実も有効な施策です。このように多角的なアプローチが求められますが、専門のコンサルタントに依頼すれば、現状分析から具体的な改善策の提案・実行支援までを一貫してサポートしてくれます。

また弊社の特徴として生産性向上を目的とする『介護DX研修』を管理者様対象に実施しております。

集団分析からコンサルまで行うウェルカイゴでは、独自システムによる詳細な分析で離職の抑制をサポートいたします。働く方の健康チェックを行い、各事業所の課題を見える化し、効率的かつ集中的に職場環境改善のためのデータ分析・フィードバック・コンサルが可能です。

離職率の低下に向けて丁寧にサポートいたしますので、ウェルカイゴの活用をぜひご検討ください。

COMPANY

介護職の離職改善に向けてコンサルを受けるならウェルカイゴ

会社名 株式会社HICSS
住所 〒537-0013 大阪府大阪市東成区大今里南1-3-1
電話番号(代表) 06-6978-0175
設立 2023年4月
事業内容
  • 離職抑制
  • 健康経営
  • ウェルビーイング経営
  • ストレスチェック各種サポート
  • e-ラーニングおよび業務研修の企画・開発・実施
URL https://hicss.co.jp/